どこまで伸びる?羽生結弦が火をつけたフィギュア高得点化の波 (4ページ目)

  • 折山淑美●取材・文 text by  Oriyama Toshimi 能登直●撮影 photo by Noto Sunao

「ジュニア世代やノービスの選手を見ていてもそうですが、技術が進化していくなかで(体への)負荷も大きくなり、ケガのリスクもあると思います。体に伴わない技術の進歩というのが少し見られてきているのかな、とも思います。これから技術がより進化していくことによって、より体への負担が少なくなるジャンプの技術ができてくるかもしれないですし、あるいは、バンクーバー五輪の頃のように高得点化の波が落ち着いていくのかもしれない」

 技術の進歩とケガのリスクはある意味背中合わせのもの。若い世代の選手たちがシニアで花開くためにも、羽生が言うように、リスクをより少なくするための技術の進歩も必要だろう。また、フィギュアスケートという競技は「技術と芸術性を融合させること」が大きな目標のひとつといえる。フィギュアスケートがスポーツ競技としてどう推移、進化していくのか、来季の展開に注目したい。
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