三田友梨佳アナが語る全日本選手権「選手とコーチの師弟関係に注目です!」 (3ページ目)

 2014年のソチ五輪で、浅田選手はショートプログラムでまさかの16位。そして、放心状態だったところから、あのすばらしいフリー。私はその演技をソチの現場で見ることができたのですが、そのときは、もう言葉はなく、涙しか出なかったです。「スポーツはこんなにも人の心を動かすんだ」ということを気づかせてくれた、思い出に刻まれている演技です。「自分を信じて頑張る」と力を出し切った浅田選手は、本当に強いアスリートだと思いましたし、あの涙は今もはっきり覚えています。

「NHK杯で、羽生結弦選手のフリーの演技をこの目で見て感動しました」photo by Murakami Shogo「NHK杯で、羽生結弦選手のフリーの演技をこの目で見て感動しました」photo by Murakami Shogo ソチ五輪シーズン終了後、いったん競技を離れた浅田選手は、今シーズンからの復帰を決意。その復帰記者会見で、いちばん心にグッときたのが「スケートが、試合が恋しくなった」というフレーズです。「恋しかった」という言葉を選んだ浅田選手のことを、もっと好きになりました。

 浅田選手は、1年半リンクを離れている間にいろんな経験をして、いろんな人に出会って、さらに成長を遂げたのではないかと思います。そんな浅田選手の"真央ちゃんスマイル"を全日本でも見たいですよね。

 昨年、浅田選手がいない全日本のリンクで台頭してきた成長著しい若い選手たちは、浅田選手に憧れてスケートを始めた世代だと思います。そういった選手たちが実力をつけてきた今、浅田選手とどんな戦いを見せてくれるのか楽しみです。

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