フィギュア国別3位の日本。カップル競技の強化は可能か (2ページ目)

  • 辛仁夏●文 text by Synn Yinha  能登直●撮影 photo by Noto Sunao

「ショートプログラム(SP)で失敗していたので、フリーはしっかりとチームに貢献できたうれしさからガッツポーズが出ました」(宮原)

 今大会前に現役続行を発表した村上佳菜子は、苦闘したシーズンを吹っ切るような思い切りのいい演技でフリー『オペラ座の怪人』を見せた。大会前の会見では「足を引っ張らないようにしたい」と言っていたが、結果はSP5位、フリー6位とまずまずだった。

「いつもだったら前の選手がいい滑りをしたら緊張してしまうところですが、今回はチーム戦だったので『よし!自分も頑張ろう!』という風にプラスに思えたし、最初のポーズも気持ちよくできたので、個人戦と違うのはそういうところだと思います」(村上)
 
 男子では羽生がSPとフリーともに1位で、無良もSP4位、フリー3位。順位をポイント換算するチーム戦の勝負(※)に大きく貢献した。

※今回の国別対抗戦は、各カテゴリーのショートとフリーともに1位を12ポイントとし、順位ごとにポイントを獲得する。2位は11ポイント、3位は10ポイントと順位が下がるごとにポイントが1つずつ下がり、最下位の男女シングルは1ポイント、ペアとアイスダンスは7ポイントとなる。各カテゴリーで得たポイントの合計でチーム(国)の順位が決定する。

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