世界ジュニア3位。樋口新葉が語る「収穫と課題」 (2ページ目)
SPの演技後、樋口に「作戦勝ち?」と問うと、「はい」と答えて笑みを浮かべた。
中1日置いた6日夜のフリー。樋口の演技順はサハノビッチとメドベデワに挟まれた21番滑走。ひとり前のサハノビッチは、終盤のルッツのエッジエラー以外は完璧で、情感も溢れる素晴らしい演技をした。
「サハノビッチは絶対にいい演技をしてくると思っていたので、全部想定内です」と笑顔で答えた樋口は、「頭のなかでいろんなことを考えることなく、ノビノビと滑れたので良かった」と言う。
出だしからスピード感の溢れる演技を披露して、最初の3回転ルッツ+3回転トーループに続き3回転ループもきれいに決めた。結局7回のジャンプはすべてで加点を0.64点から1.40点もらう完璧な出来。ステップはレベル3だったか、スピンは3つともレベル4でノーミスの演技だった。
結局フリーは、前に滑ったサハノビッチを1.24点上回る124.30点。合計も185.57点にして、0.58点差にまで迫ったのだ。
「GPファイナルや全日本では少しスピードを抑えたけど、今回はスピードを出そうと思っていたので、それができて良かったです。しっかりスピードを出さないと3回転+3回転もきれいに入らないというのはわかっていたので、それをしっかり出来て跳べたのは、自分のなかですごく嬉しかったです。緊張はすごくしていて、全日本の時と同じくらいだったから、演技が終わったあとは立てないのかなと思っていたけど、何とか歩けて良かった」
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