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中谷潤人が元世界ヘビー級王者と訪れたモハメド・アリのライバル「ジョー・フレージャー」像を前に「僕も、そんなレベルのチャンピオンになりたい」 (5ページ目)

  • 林壮一●取材・文・撮影 text & photo by Soichi Hayashi Sr.

彫刻家スティーブン・レインが「動き」にこだわったフレージャー像彫刻家スティーブン・レインが「動き」にこだわったフレージャー像この記事に関連する写真を見る

 フレージャー像を、もう一度凝視する。確かに、1971年3月8日にマディソン・スクエア・ガーデンで行なわれたアリとの初戦で得意の左フックをヒットし、ダウンを奪った直後の姿だ。同じポーズの写真が、当時の『スポーツ・イラストレイティッド』の表紙を飾っている。

 この一発の効果は大で、フレージャーはアリを判定で下したのだ。

 中谷はフィラデルフィアの強い日差しを受けながら、言った。

「やはり、作り手の思いが込められた芸術ですね。僕も自分のボクシングを磨き、見る人の心を動かしたいです」

(第5回井上尚弥戦も控える中谷潤人は「KOにこだわるアーティストになりたい」 ティム・ウィザスプーンと過ごしたフィラデルフィアで抱いた決意)

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著者プロフィール

  • 林壮一

    林壮一 (はやし・そういち)

    1969年生まれ。ノンフィクション作家/ジェイ・ビー・シー(株)広報部所属。ジュニアライト級でボクシングのプロテストに合格するもケガで挫折。週刊誌記者を経て、ノンフィクションライターに。ネバダ州立大学リノ校、東京大学大学院情報学環教育部にてジャーナリズムを学ぶ。アメリカの公立高校で教壇に立つなど教育者としても活動。著書に『マイノリティーの拳』『アメリカ下層教育現場』『アメリカ問題児再生教室』(以上、光文社電子書籍)、『神様のリング』『進め! サムライブルー 世の中への扉』『ほめて伸ばすコーチング』(以上、講談社)などがある。

【写真】中谷潤人がティム・ウィザスプーンと巡る、映画『ロッキー』の地フィラデルフィア

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