Sareeeは「熱い熱い令和の女子プロレスを見せたい」 狙うは朱里が持つIWGP女子王座 (2ページ目)
――Sareee選手のデビュー戦は里村さんでしたが、その時のエピソードが好きです。
里村さんにローキックを蹴られた時、私が顔を背けたら「目をそらすな!」と気合を入れられた話ですよね。リング上の戦いでしか伝えられないことがある。私はたくさんの先輩たちに厳しく教えてもらいました。
今度は、私が後輩たちにバトンを渡していく立場になったんだと実感しました。デビュー戦は、戦った相手も覚えているもの。私も暁選手のことを本当に応援してますよ。
――戦った時の印象はどうでしたか?
すごく芯が強いな、と感じました。あと、「鍛えてるな。さすがマーベラスだな」と思いましたね。
――新人とは思えないほど、下半身がしっかりしてますね。
すごくデカいですよね。先日会った時には、またデカくなってました(笑)。絶対に大物になりますよ。
――そして12月、「女子プロレス大賞」を初めて受賞しました。団体に所属していないフリーの選手が獲得するのは珍しいことです。
もう、本当にうれしかったですね。ずっと獲りたいと思っていた賞なので、夢がひとつ叶いました。
――2019年も、W.W.W.D世界シングル王座とセンダイガールズワールド王座の二冠王者として活躍し、受賞の噂がありましたね。
2019年はスターダムの岩谷麻優が獲得、すごく悔しかった記憶があります。だから今回の受賞はなおさら嬉しかった。
――受賞の知らせはどのようにくるものなんですか?
電話で「おめでとうございます」と。2024年は"駆け抜けた1年"でした。ベルトを2本巻いて、自分の思うままに突っ走ってきた。応援してくれる周りの人たちやファンの人たちの顔が浮かびましたね。「本当に認めてもらえたんだな」って。
――ところが、2025年1月にはシングルマッチでまさかの3連敗を喫します(1月3日・林下詩美、17日・VENY、23日・里村明衣子)。
3週間の間に3連敗ですから、ヤバいくらい悔しかったですね。特に2連敗で迎えた23日は、「引退する里村さんが相手。ここは絶対に負けられない」という決意を持って挑みました。しかも舞台は、私の自主興行「Sareee-ISM」です。「絶対に里村さんを超える」と思っていたのに......。負けた時、「あれ、私って2024年で終わったの?」と絶望しました。
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