ネクスト・モンスター中谷潤人インタビュー バンタム級4団体統一へ、対戦したい日本人王者の名は? (2ページ目)

  • 杉浦大介●取材・文 text by Sugiura Daisuke

【「4団体統一にこだわらなくてもいいのかな」】

――自身のボクシングの長所、逆に課題にしている部分は?

JN :長所は、接近戦でも距離を取っても戦えるところです。それによって、どんなタイプの相手にも対応できる。ただ、階級を上げると相手の"当たり"の強さなどは増してくるので、工夫が必要になるとは思います。

 一方で課題は、接近戦での戦い方はもっと"肉づけ"しないといけません。「より丁寧に戦わなければいけない」と思っていて、レベルアップが必要ですね。

――これまでのインタビューなどからも、KOに対するこだわりが感じられます。

JN:「KOしたい」という気持ちは常に持っています。そう思っていると、達成するためのアクションが自然に増えていく。よりアグレッシブになると思っているので、意識して口に出すようにしています。

――根底にあるのは、ファンを喜ばせたいという気持ちですか?

JN:そうですね。ファンにエネルギーを与えたいです。KOを求めて試合を見にきてくれるお客さんもたくさんいると思うので、その期待に応えたいです。

――今後の目標は、やはりバンタム級の統一でしょうか?

JN:4団体統一にこだわらなくてもいいのかな、という気持ちもありますね。スムーズに試合が組める見通しがあれば頑張れるのかなとは思います。ただ、そうじゃなくても評価の高い王者と統一戦をして、その後にまた階級を上げるという選択肢もありますよね。状況に応じて、という感じです。

――元IBF王者エマヌエル・ロドリゲス(プエルトリコ)との対戦を望んでいましたが、5月4日に西田凌佑選手に敗れて王座を陥落しました。

JN:驚きました。「負けたか」と。ジムの選手の試合時間と重なっていたのでライブでは見られなかったんですけど、ロドリゲスはやりづらそうでしたね。

――ロドリゲスに勝った西田選手の印象は?

JN:やるべきことを徹底していましたね。最初のラウンドは特にロドリゲスが中に入りづらそうにしていて、西田選手が序盤から主導権を握っていました。まだハイライトしか見ていないんですけど(取材時点)、12ラウンドなどはけっこう近い距離でも戦っていたので、「彼もどちらでも対応できる選手なんだな」と思いました。

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