東京女子プロレス 荒井優希【後編】 「世界に羽ばたく優希ちゃんを見たい」というファンの声に応えたい、それが私の原動力 (4ページ目)

  • 大楽聡詞●取材・文 text by Dairaku Satoshi
  • 後野順也●撮影 photo by Ushirono Junya

【6.9後楽園ホール、IP王者として3度目の防衛戦】

――6月9日の後楽園でIP王座の3度目の防衛戦が行なわれます。対戦相手は身長が183cmもある外国人選手のLAテイラー選手です。

荒井 テイラーともちろん会ったこともないですし、東京女子プロレスに出場したこともないんです。だからポスター見て、「デカいな」と感じています。「あれっ? サイズ感おかしくない?」と(苦笑)。

試合告知のために制作されたポスターこの記事に関連する写真を見る
――現時点で相手選手の予備知識がない状態ですか?

荒井 YouTubeで試合を観て研究しています。183cmと長身のわりにスピードが速くてビビっています。

 私、海外の選手と対戦させてもらう機会が多いんですけど、足の重さが日本人と全然違うんですよ。かなりズッシリしていますね。

 テイラーは身長が183cmあるので、「顔を蹴りたいけど、届くのかな」「届いたところで、倒せるのか」といろいろ考えます。相手選手の想像はできていますが、戦ってみないとわからないことが多いです。

 それに、IP王者として試練を与えられていると感じています。まだテイラー戦の対策は浮かんでいませんが、最後まで諦めずに頑張りたいです。

 3月31日の両国大会のエンディングでプリンセス・オブ・プリンセス王者の渡辺未詩さん、プリンセスタッグ王者の鈴芽さんと遠藤有栖さん(でいじーもんきー)、そして私でベルトを持って並びました。その時、他の3人のチャンピオンに追いつけていない感覚があって、すごく悔しかったんです。

 6月9日があの両国大会から約2カ月ぶりのタイトルマッチで、ずっとモヤモヤした状態なので、挑戦者のテイラーに勝って防衛したいです。とにかく、次の試合は自分の納得のいく戦いができるように頑張ります。ファンの皆さんにはしっかり見届けていただけると嬉しいです。

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荒井 優希(あらい ゆき)
1998年5月7日生まれ、京都府出身。167㎝。女性アイドルグループ・SKE48チームKIIのメンバー。2021年5月4日、東京女子プロレス後楽園ホール大会にてプロレスデビュー(渡辺未詩&荒井優希vs伊藤麻希&遠藤有栖)。東京スポーツ新聞社主催「2021年度プロレス大賞」で新人賞を受賞。2022年7月大田区総合体育館大会において第10代プリンセスタッグ王座を戴冠(パートナーは赤井沙希)。2024年1月、後楽園ホールにてインターナショナル・プリンセス王者のマックス・ジ・インペイラーに挑戦。見事勝利し、第12代インターナショナル・プリンセス王座を戴冠(自身初のシングル王座)した。

【大会情報】
『TJPW PRISM '24』
■日時:2024年6月9日(日) 開場10:30 開始11:30
■会場:東京・後楽園ホール
荒井はセミファイナル「インターナショナル・プリンセス選手権試合」でLAテイラーと自身3度目の防衛をかけて対戦
>>詳細はコチラ

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