いきなりヒョードルから名指しで対戦。石井慧が向かい続けてきた過度の期待に「異様にハードルが高かった」 (4ページ目)

  • 篠崎貴浩●取材・文 text by Shinozaki Takahiro
  • 田中亘●撮影photo by Tanaka Wataru

格闘家・石井慧の最終目標

――石井選手の最終目標は?

「やっぱり、UFCでやっていきたい。それはデビュー当時から変わらないです」

――石井選手が思う、強さとは何ですか?

「僕にとって強さは、自分のわがままを貫く人ですね。自分のやりたいことをできる人。でも、強さっていろいろあると思うんです。単純な力、精神的な部分、お金があること、高い地位にいることとかそういうものも全部含めて、"強いとなんでもできる"という感覚があります」

――最後に、石井選手にとって格闘技とは?

「なんですか、この『プロフェッショナル』みたいな締めの質問は(笑)。いい音楽が流れてきて『格闘技とは人生です!』と言わないといけない流れですね。

 僕にとって格闘技は"仕事"です。趣味だと、体調が悪いと休んじゃいますよね。仕事だったら、多少体調が悪くてもやる。あと、仕事にしないと自分は無職になっちゃうんで。

 こんな感じですが、ちゃんと締まりましたかね(笑)」

 最重量級で最強を求め、世界を渡り歩いてきた石井慧。あくまで目標は、デビュー当時と変わらぬ「UFC」。求道者は世界最高峰の舞台を目指し、今も歩み続けている。

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【プロフィール】
■石井慧(いしい・さとし)
1986年12月19日生まれ(35歳)、大阪府茨木市出身。柔道では2008年北京五輪の100kg超級で金メダルを獲得。五輪後にプロ格闘家に転向し、翌2009年の大晦日に吉田秀彦戦でプロデビュー。国内外のさまざまな大会でキャリアを積み、2017年からは練習拠点をクロアチアに移し、ミルコ・クロコップ率いるチーム・クロコップの一員として試合を続ける。2019年にクロアチア国籍を取得。2021年9月のK-1デビュー戦で判定勝ちを収めると、12月のK-1大阪大会でも勝利して2連勝中。

◆石井慧選手が出場する『2022年4月3日(日)K-1 WORLD GP 2022 JAPAN ~K’FESTA.5~』

@国立代々木競技場 第一体育館
日時:4月3日(日)13:00スタート!
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