超レアな三沢光晴のサインも。プロレス大好き芸人が明かす収集時の裏話 (2ページ目)
――6歳で血みどろの試合ですか......。
宮澤 入場シーンからタイガー・ジェット・シンが観客席で大暴れして、本当にあのサーベルで殴りかかる勢いだったんです。荒れ狂うシンに血まみれにされながら、立ち上がって、叩きのめす長州さんがカッコよかった。グレート・ムタとか、獣神サンダー・ライガーといったレスラーにも興味は持ったんですが、血まみれの長州さんがカッコいいなと思ったんです。翌日には弟とプロレスごっこをしてました。
――プロレスカードを集め始めたのはいつ頃ですか?
宮澤 ベースボールマガジン社から最初に発行されたのが1995年なので、プロレスを観始めて4年後くらい。10歳の時ですかね。
――カードはランダムに入っているのでしょうか?
宮澤 基本的にはランダムで、なにが入っているかわからない。「やけにガイ・メッツァー出るな」みたいな時もあります(笑)。何度も出てくると、ちょっとその選手のことが嫌いになっちゃったりとか。それでも、コンプリートを目指してひたすら集めました。
――カードにサインをもらうようになったのは、なぜ?
宮澤 1年につき400枚くらいでコンプリートなんですけど、そこに至るまでに同じカードが何枚も出てくるわけです。でも、ダブったカードにサインをもらったら、もう一周違うコレクションができるじゃないですか。それで2000年10月、ロード・ウォリアーズがバトラーツの後楽園ホール大会に出た時、友だちと一緒に入り待ちしてサインをもらったのが最初です。
――英語でお願いしたんですか?
宮澤 お願いの仕方は今でも変わらないですけど、基本、「プリーズ」ですね。外国人レスラーの方に「サイン」と言うと"署名する"という意味になっちゃうので、「オートグラフ、プリーズ」です。
――宮澤さんのプロフィールの特技の欄に、「プロレスラーから絶妙なタイミングでサインをもらう」と書いていますね。
宮澤 あるんですよ、タイミング。「いやあ、今行っちゃあ、もらえないよ」みたいな。慣れていない方は選手が出てくるとワーッと走って近づいちゃうんです。それでもらえる人もいますけど、そうじゃない場面もあるんですよ。ちょっと歩いてからとか、車に乗る直前のほうがサインを書いてくれる人とか、いろんなパターンがあるんです。ベテランサイン集め連中は基本、待機する時は待機してますね。
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