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藤波辰爾「一歩間違ったらレスラー生命が終わっていた」。前田日明との失明寸前の激闘 (4ページ目)

  • 松岡健治●取材・文 text by Matsuoka Kenji
  • photo by Moritsuna Kimura/AFLO

 そう藤波が言うように、前田が1988年5月12日に後楽園ホールで旗揚げした新生UWFは絶大な人気を獲得した。ただ、フロントと選手たちの間に不協和音が生じ、団体は1991年1月に解散。前田はその時の選手たちを中心に新たな団体の設立を試みるもうまくいかず、ひとりでリングスを旗揚げする。1999年2月21日、横浜アリーナでアレクサンダー・カレリンとの引退試合を行ない、40歳でリングを去った。

 現役を退いてから、前田には一度も復帰の話が出ていない。藤波は、62歳になった「格闘王」に熱烈なラブコールを送る。

「前田くらいの存在感がある男がもったいない。絶対にリングに上がるべき。逆に、僕のほうが誘ってくれるのを待っているのかもしれない(笑)。必ずどこかで引っ張り出したいですね」

 果たして、前田の復帰は実現するのか。

 今秋からスタートするデビュー50周年ツアーの行方からも目が離せない。

(第5回:「闘魂三銃士」のブームと混乱>>)

■藤波辰爾が主宰する「ドラディション」は、『THE NEVER GIVE UP TOUR』と銘打ち、デビュー50周年記念ツアーを今秋からスタートすることを決定。
第一弾・・・10月31日@大阪・南港ATCホール 11月9日@東京・後楽園ホール
詳しくはこちら>>

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