ゴロフキンのドローで混迷続くミドル級。そこに村田諒太の居場所は? (3ページ目)

  • 杉浦大介●文 text by Sugiura Daisuke
  • photo by Getty Images

 また、こちらもミドル級転向が予定される、WBA世界スーパーウェルター級王者デメトリアス・アンドレード(アメリカ/24戦全勝(16KO))も見逃せない。そして、8月25日のIBF挑戦者決定戦でタフなトレアノ・ジョンソン(アメリカ)をストップした、元トップアマのセルゲイ・デレビャンチェンコ(ウクライナ/11戦全勝(9KO))の株も急上昇している。

 その他、WBO同級王者ビリー・ジョー・サンダース(イギリス/25戦全勝(12KO))、元IBF王者デビッド・レミュー(カナダ/38勝(33KO)3敗)、現役最後のファイトを大興行にすることを目論む4階級制覇王者ミゲール・コット(プエルトリコ/41勝(33KO)5敗)......と、今のミドル級にはビッグネームが目白押しだ。

 ゴロフキンが絶対王者だった季節は終わりに近づき、ミドル級は群雄割拠の時代を迎えようとしている。"次代の覇者"と目されたカネロも、ミドル級ではパワー不足に苦しむかもしれない。ジェイコブス、チャーロあたりがうまくマッチメイクすれば、1年後の9月には、ゴロフキン、カネロに勝るとも劣らない評価を得ている可能性もありそうだ。

3 / 4

厳選ピックアップ

キーワード

このページのトップに戻る