ケニー・オメガが吠える「オカダ・カズチカはオレの80%だ」 (3ページ目)

  • 尾崎ムギ子●文 text by Ozaki Mugiko
  • photo by ©新日本プロレス

 それまでファンから熱烈に愛されていたケニーにとって、ヒールターンはつらいことではなかったのだろうか。

「そうでもなかったよ。バレットクラブのなかに友だちがいたからね。ファンが応援してくれなくても構わなかった。オレの夢をすべて実現するまでは、ファンのことはあまり気にしたくないんだ。応援してもいいけど、オレは頼んでいない。もしそれでも応援したいのなら、ご自由にどうぞ(笑)」

オカダ・カズチカとの対戦を熱望しているケニー・オメガ(photo by Ozaki Mugiko)オカダ・カズチカとの対戦を熱望しているケニー・オメガ(photo by Ozaki Mugiko) いま、ケニーには2つの夢がある。東京ドームのメインイベントに出ることと、IWGPヘビー級チャンピオンになることだ。その2つが叶ったら、日本のファンが思うベストな選手と戦いたいという。そしてその選手を倒し、自分が真のトップレスラーであることを証明したい。

 先だって、飯伏幸太はWWE入団のオファーに対し、当面その意思はないと答えた。理由として、「日本でやり残したことがあるから」と語っている。その1つは、ケニーとまたタッグを組むこと――。ケニーは飯伏のこの思いについて、どう思っているのか。

「直接話していないから、組みたいという言葉は重すぎる。もし久しぶりに会ったら......どうなるんだろう。自分の気持ちがまだ分からないな。飯伏との日々は遠い昔のことだ。だから、もしいま飯伏が現れたら、どう反応していいかわからない」

 ケニーにもWWEから再三のオファーがある。しかし、WWEにはまったく興味がない。

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