2014.01.26

【柔道】強豪ぞろいの57kg級で、リオ五輪を目指す出口クリスタ

  • 折山淑美●文 text by Oriyama Toshimi

2014年注目のアスリートたち(10)

出口クリスタ。1995年10月29日生まれ(18歳) photo by Yusuke Nakanishi/AFLO SPORT 昨年11月29日のグランドスラム東京女子57kg級準々決勝で、昨年の世界選手権3位で、世界ランキング1位のM・ローバー(ドイツ)に右払い捲き込みで1本勝ちした出口クリスタ(松商学園3年)。準決勝ではロンドン五輪3位のM・マロイ(アメリカ/世界ランキング5位)から、縦四方固めで技ありを先取しながら、腕ひしぎ十字固めを決められて惜しくも敗れたものの、3位決定戦では昨年の世界選手権優勝者のR・シルバ(ブラジル/世界ランキング3位)を相手に、指導4で反則勝ち。ジュニアの頃から大器と期待されていた山本杏(国士館大)とともに銅メダルを獲得するという殊勲をあげた。

 カナダ人の父親と日本人の母親を持ち、3歳の時から長野県塩尻市にある誠心館で柔道を始めた出口。中1の時に全国中学柔道大会44kg級で3位になると、3年時には52kg級でも3位に入った。

 そして高校は、県外からの誘いを断り地元長野の松商学園に進み、高1のインターハイ52kg級で優勝。周囲からは将来を期待された。

 ところが高1最後の全国高校柔道選手権で減量に失敗して失格。それもあって高2からは57㎏級に階級をあげたが、しばらくは勝てずに苦しんだ。この年のインターハイでは2回戦で準優勝した西尾直子(帝京高)に負け、全日本ジュニアでも北信越予選で敗退した。

 しかしその間に、それまで自信がなかった足技の克服に努め、大内刈りを得意技にするまでになった。その効果が表れたのは、2013年3月の全国高校柔道選手権だった。そこで、久しぶりに優勝を飾ったのだ。