【男子バレー】石川祐希&髙橋藍、アジア選手権で両エースが見せる「強烈な自負心」 チームをロス五輪に導く (2ページ目)
【「俺がチームを勝たせる」】
一方、予選でMVPに等しい活躍を見せた髙橋藍は、インド戦も最多得点(14得点)でマン・オブ・ザ・マッチに相当する活躍ぶりだった。今大会はここまで総得点5位、レセプション(サーブレシーブ)4位、そしてサーブはダントツ1位(17得点で2位と9本差!)と、攻守両面で奮闘し、まさに一騎当千だ。
インド戦の圧巻は2セット目の冒頭、1-1からのサーブだった。まず、パワーサーブで相手リベロを崩し、2-1に。次はショートサーブでつんのめらせ、さらにバックライトを狙い、4-1と連続ブレイクに成功した。相手はたまらずタイムアウトを取ったが、再びリベロを潰すパワーサーブでエース。さらにネットインの連続エース。次はクイックサーブを仕掛け、その次はリベロを狙って横の選手に手を出させ、またもエースになった。これで8-1とし、セットの行方をほぼ決した。
インド陣営にとって、髙橋は雷か、スサノオか、龍か――人ならざる何かが憑依したような猛威だったのではないか。
「サーブでリズムを作りたいですね。アグレッシブに攻めて決まると、味方も余裕が出て、もっといいプレーが出てくるので」
髙橋はそう言うが、サーブで崩すだけでなく、自らもエースが取れるだけに、味方を優位に立たせ、相手へのストレスになっている。その高揚が彼自身のプレーも加速させる。
今大会の髙橋はいつも以上に野心を感じさせ、五輪出場への想いが伝わってくる。
「常に1点にこだわっています。大事な場面での1点、勢いがついてくる1点を決めきれるか。それを取ることで、チームが勝てるように......」
今年の代表シーズン中、髙橋は野心的な言葉を何度も繰り返しているが、その覚悟がチーム全体に伝播しているのだ。
「ティリ監督も『全員がボールをほしがるように。大事な場面で引かずに、自分たちから攻めていけるようにしよう』と言っていますが、本当にそうだなって思います。自分自身が決めきる、この勝負を終わらせる。そのマインドでやっていますね」
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