【男子バレー】髙橋藍、石川祐希が語る「試合のリズムのつくり方」 オマーンに勝利も今後の視界は? (3ページ目)
しかし、日本はこれで崩れるほど脆いチームではない。第4セットは力の差を示した。
序盤から一気に11-3と大量リード。髙橋はサーブで崩し、風を感じさせるようなバックアタックを成功させ、連続ブレイクに貢献した。序盤で相手の心を折った。交代で出たミドルの西本圭吾が攻撃を活性化させ、エバデダン ラリーも2本のブロックを決めるなど、選手層の厚さも感じさせた。
「自分の出来としては悪くはなかったと思います」と髙橋は語って、こう続けた。
「勝つことができたのはよかったです。勝つことが、とにかく一番なので。ただ、自分たちのプレーを信じて、もっとアグレッシブに攻めてもよかったかなとも思います」
若きエースの覇気は頼もしい。彼のサーブは、大会の行方を左右することになりそうだ。
一方、石川は主将という立場で、「(セット率が予選順位につながることを考えればストレートで勝ちたかったが)勝負はいい時も悪い時もあると思うんですが、そのなかでもとにかく勝っていくのが、アジア選手権では求められると思っていて、ゲーム内容にこだわるのも大事ですが、こだわりすぎることが結果につながるとは限らない。どんな順位でも、とにかく勝って......」と、責任の重さを感じさせた。
ともあれ、初戦で石川、髙橋という両エースがともに最多19得点を決め、勝利を引き寄せたことは吉兆と言えるだろう。次は6日、世界44位のバーレーン戦。またも変則的な相手で展開が読めないが、それもロス五輪に向けた試練だ。
著者プロフィール

小宮良之 (こみやよしゆき)
スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。
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