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【男子バレー】マサジェディ翔蓮がセリエAで得る刺激 日本代表入りへ「アウトサイドヒッターで勝負したい」 (2ページ目)

  • 坂口功将●取材・文・撮影 text & photo by Sakaguchi Kosuke

【大塚の支えもあって環境に適応】

 会話も、英語は「日常生活程度なら大丈夫」だが、イタリア語はまるで初めて。チームメイトがどんな性格なのかを知るのも苦労した。それでも練習を重ねていくうちに、コミュニケーションの問題も次第に解消された。

「最初は周りの感情表現を前に、自分の思うようなプレーを発揮することができませんでした。ですが、ひとりひとりの人柄を理解していくと同時に、チームの決まりごとのなかでどういうミスをしたら自分の責任になるかもつかめた。今はもう、この環境にも慣れてきました」

 レギュラーシーズンも大詰めを迎えた2月中旬、背番号「6」をつけたマサジェディはそう語った。そういった環境への適応という点で、やはり大塚という日本人チームメイトの存在は精神的にもプラスに働いたという。

「ミラノと聞いて、『大塚選手がいるな』と思ったのは事実です。自分も手助けもしてもらえるし、同じ日本人選手として、僕も少しでも心の支えになれたらと思いました。大塚選手からも『翔蓮がいるおかげで、日本語が話せるから頼もしい』と言ってもらい、うれしかったです」

チームメイトである大塚(左)も大きな支えにチームメイトである大塚(左)も大きな支えにこの記事に関連する写真を見る

 マサジェディが合流した時期、大塚は腹筋を痛め戦線を離脱していた。そこで大塚はマサジェディに対して、「言葉はもちろん、コート内外でのチームのルールや若手の仕事などをまずはアドバイスできればと考えていました」という。しかし同時に、あえて距離をとることもあった。大塚はその意図をこう明かす。

「やはり彼自身の口で、英語やイタリア語を使ってチームメイトとコミュニケーションをとってほしいんです。初めはミーティングの内容や練習メニューなどもひとつひとつ説明していましたが、自分が話す割合をどんどん減らして、翔蓮のなかで理解できるようになってほしかった。それは本人にも伝えていました」

 大塚自身も単身でイタリアに渡り、通訳やオンラインレッスンなどを介さずに言語の習得に勤しんだからこそ、今がある。もっとも大塚は、「イタリア語から日本語に直して説明することも自分のなかで新しい学び、勉強になっています」と、どこか誇らしげでもあった。

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