【男子バレー】大学生SVリーガーにして日本代表選手、甲斐優斗の多忙を極めた2025年 (2ページ目)
【「過去で一番しんどい1週間」】
大阪Bの承諾を得て、全日本インカレへの準備を整えた。「周りの意見はそれほど聞かずに、自分からこうしたいと言えました」と振り返るあたり、その覚悟がうかがえた。
「理解してくれたブルテオンには、とても感謝しています。実際にブルテオンでは、スタメンで起用してもらう機会も増えていましたから、悩むところもあったんです。ただ、大学生活最後の全日本インカレは人生も一回きり。自分の中でも優先順位が一番高かったです」
その全日本インカレは「過去で一番しんどい1週間でした」と苦笑いを浮かべるほどの大会となった。1回戦こそストレート勝ちを収めるも、2回戦は3-1、そして3回戦から準決勝までは3日連続でフルセットの試合が続いた。
「どうしてもセッターとトスを合わせる時間が少なかったので、本番で自分がどんなトスにも合わせて打つぐらいの気持ちでプレーしていました。その分、ジャンプの疲労度は高かったですし、それ以上に最後の大会に懸ける思いの強さは自分自身が感じていたので。無理してでも最後までやりきろうと思っていました」
だが準決勝で国士舘大に敗れて、連覇の夢は散った。およそ1週間におよぶ大会の最終日は近畿大との3位決定戦。これが正真正銘の、学生生活最後の試合となった。
「もちろん勝つことを考えていましたが、最後の試合なのでチームの全員が楽しめるように戦えればと思っていました」
3位決定戦は第2セットを奪い返したものの、近畿大の勢いに後手に回る展開が続き、セットカウント1-2から第4セットもリードを許して終盤へ。
「点差が開いていたので、『これで終わりなんだ』と思いながらプレーしていました」
そして逆転することは叶わず、試合終了のホイッスルを聞いた。
「楽しめるように、と思いながらプレーしていましたが、やはり負けた悔しさはありましたし、前日まで壮絶な試合が続いていました。疲労感と、その辛さからの解放感でいっぱいでしたね」
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