【女子バレー】群馬グリーンウイングス中野康羽は、京都橘時代にビーチとの「二刀流」で全国へ 目標は先輩の和田由紀子 (3ページ目)
「絶望っていうのか......続いていた伝統を自分たちの手で終わらせてしまった、という申し訳なさですね。3年生がふたりしかいなくて、下級生が多くて緊張していたし、『もっとできたことあったんじゃないか』って悔しくて。
しばらくは負の感情が消えなくて、その時は『バレー、もういいかな』『こんなんで大学行けないよ。どうしよう』となっちゃって。でも、母が『ここで終わりじゃない。人生長いから、大丈夫だよ』と言ってくれたんです」
中野は日本体育大学に進んで結果を残し、SVリーグでプレーする道を切り開いた。在学中に、内定選手としてデビューを飾っている。敗北を糧にしたのだ。
「バレー界に名を轟かせる」
その意気やよし。いつか、ビーチバレーとの"二刀流"だってあるかもしれない。
(後編:中野康羽が選ぶ『ハイキュー‼』ベストメンバーとは? 一番好きなシーンは、成長した日向翔陽のディグ>>)
【プロフィール】
中野康羽(なかの・やすは)
所属:群馬グリーンウイングス
2002年7月30日生まれ、三重県出身。171cm・アウトサイドヒッター。小学校1年でバレーを始める。京都橘高では1年時から春高バレーに出場し、2年時にはベスト8に進出。国体のビーチバレーボール競技にも京都代表として出場し準優勝した。日本体育大学では4年時に主将を務めた。卒業した今年、群馬グリーンウイングスに入団した。
著者プロフィール

小宮良之 (こみやよしゆき)
スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。
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