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【女子バレー】イタリア人記者が見た日本代表 「金メダルに挑む基盤は整いつつある」 (3ページ目)

  • ダヴィデ・ロマーニ●文 text by Davide Romani(『ガゼッタ・デロ・スポルト』)
  • 利根川晶子●訳 translation by Tonegawa Akiko

 そのチームの中心はやはり石川真佑だ。彼女は今回、まさに世界を代表するエースとしてのプレーを披露した。レシーブの安定感に加え、141得点で大会3位のアタッカーに輝き、ブラジルのガビとともに大会ベストチームのレフトのアウトサイドヒッターにも選出された。2023年からイタリアリーグでプレー(フィレンツェ、ノヴァーラ)し、スパイクに重量感を増したことも大きい。

 もうひとりの攻撃の柱は和田由紀子だ。100得点で大会6位。ジャンプサーブで7本のエースを決め、インパクトを残した。守備陣も良好で、小島満菜美と福留慧美の両リベロが活躍。小島はレシーブで日本のセカンドラインに安定を与え、元ミラノの福留もディフェンスで輝きを放った。

 日本の今後の課題はミドルブロッカーの強化だろう。ここでもう一段高い力をつけられれば、日本は次回の大会で、堂々と金メダル候補に名乗りを上げられることだろう。

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