【ハイキュー‼×SVリーグ】埼玉上尾の濵松明日香が語る「1から10まで覚えている」試合 『ハイキュー‼』好きなのはミドル勢の関係性 (2ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki

【濵松が語る『ハイキュー‼』の魅力】

――『ハイキュー!!』、作品の魅力は?

「あり過ぎてなんて言えばいいのか(笑)。久光時代、荒木(彩花)選手と平山(詩嫣)選手におすすめされて、荒木選手に漫画を貸りて読んだんですけど、1、2巻から共感できるところが多く、どハマりしました。

 作品は日向(翔陽)の中学最後の試合(影山飛雄がいるチームに大差で負け)から始まりますが、自分も中学時代は強豪チームではなかったので、絶望的な点差になった時に、日向が相手の選手に『まだ負けていないよ』って言うシーンにすごいなと思い鳥肌が立って。そこからハマりました」

――共感、学んだことは?

「やっぱりミドル目線で読んじゃうんですけど、天童(覚)のゲス(GUESS/推測)ブロックは、相手の攻撃を読むシーンとかを頭の中で想像して『めっちゃわかる! ゲスすぎて最高』って(笑)。ミドルだと黒尾鉄朗、月島蛍もいいですね」

――印象に残った名言は?

「名言というか、好きなシーンで......、ツッキー(月島蛍)がウシワカ(牛島若利)のスパイクをドシャットして、ガッツポーズするところです。決めたあと、回想シーンがあって『お前がバレーにはまる瞬間だ』(木兎光太郎のセリフ)って......ここ、本当にやばいです!」

――好きなキャラクター、ベスト3は?

「1位は影山ですね。とにかくかっこいいし、誕生日も一緒だし(笑)。2位はツッキー、3位は木兎さんかな。

 木兎さんが狢坂戦のあとに、『明日こそ全部拾って全部決める!』と言って、赤葦(京治)が『全部は無理』って返すんですが、木兎さんが『今日は反論に反論できる‼ "ムリ"ではなく、ムズカシイである‼』と言うのが、最高です。というか、好きなキャラはいっぱいいます。宮侑・治兄弟もそうだし、全員を挙げたいくらいです(笑)」

――ベストゲームは?

「烏野vs音駒ですかね。劇場版は3回、観に行きました! 伝統のある対戦カードかつ、夏場は合宿などで高め合ってきた2チームが春高の舞台で戦うのは本当に見ていて興奮しました。コート内だけでなく、応援席にいる人とか、病室で応援している鳥養前監督たちもいいんですよ。田中(龍之介)のお姉ちゃんが太鼓を叩くシーンとかテンション上がりますよね」

(連載5:埼玉上尾の岩澤実育は「地味な動き」でチームを助ける 『ハイキュー‼』で刺さったのは顧問の言葉>>)

【プロフィール】
濵松明日香(はままつ・あすか)

所属:埼玉上尾メディックス

1998年12月22日生まれ、島根県出身。182cm・ミドルブロッカー。小学2年でバレーボールを始める。強豪の誠英高校で活躍後、2017年に久光製薬スプリングス(現SAGA久光スプリングス)に入団。2021-22のシーズンの優勝に貢献した。2022年には、日本代表登録メンバーに選出され、ネーションズリーグに出場。今シーズンから埼玉上尾でプレーする。

著者プロフィール

  • 小宮良之

    小宮良之 (こみやよしゆき)

    スポーツライター。1972年生まれ、横浜出身。大学卒業後にバルセロナに渡り、スポーツライターに。語学力を駆使して五輪、W杯を現地取材後、06年に帰国。著書は20冊以上で『導かれし者』(角川文庫)、『アンチ・ドロップアウト』(集英社)など。『ラストシュート 絆を忘れない』(角川文庫)で小説家デビューし、2020年12月には『氷上のフェニックス』(角川文庫)を刊行。パリ五輪ではバレーボールを中心に取材。

【画像】SVリーガーたちが選んだ『ハイキュー‼』好きなキャラクターベスト3

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