【ハイキュー‼×SVリーグ】埼玉上尾の濵松明日香が語る「1から10まで覚えている」試合 『ハイキュー‼』好きなのはミドル勢の関係性 (2ページ目)

  • 小宮良之●文 text by Komiya Yoshiyuki

「コロナ禍の2021-22のシーズンの最後、ファイナルステージに行くためにはひとつも落とせない状況で、NEC(レッドロケッツ)に2試合勝った。ファイナルステージでは東レ(アローズ)ともゴールデンセットまで行って勝ったんです!

 最後、ファイナルはJT(マーヴェラス)相手に1戦目を勝って、(2戦目はコロナ感染者が出て)久光が優勝しました。このNEC、東レ、JT戦までの期間は、1から10まで覚えています。毎試合、誰かが泣いているくらいに熱がこもっていました。当時の記憶は鮮明ですね。"バレーしているな"って感じました」

 濵松は明朗な声で言い、こう続けている。

「(埼玉上尾に)移籍して初のシーズン、今までのよさや強みを残しつ、イチから考えて吸収し、成長したいと思っています。チームにプラスの風を吹かせられたら」

 彼女は何度でも、何度でも、バレーに目覚める。

【濵松が語る『ハイキュー‼』の魅力】

――『ハイキュー!!』、作品の魅力は?

「あり過ぎてなんて言えばいいのか(笑)。久光時代、荒木(彩花)選手と平山(詩嫣)選手におすすめされて、荒木選手に漫画を貸りて読んだんですけど、1、2巻から共感できるところが多く、どハマりしました。

 作品は日向(翔陽)の中学最後の試合(影山飛雄がいるチームに大差で負け)から始まりますが、自分も中学時代は強豪チームではなかったので、絶望的な点差になった時に、日向が相手の選手に『まだ負けていないよ』って言うシーンにすごいなと思い鳥肌が立って。そこからハマりました」

――共感、学んだことは?

「やっぱりミドル目線で読んじゃうんですけど、天童(覚)のゲス(GUESS/推測)ブロックは、相手の攻撃を読むシーンとかを頭の中で想像して『めっちゃわかる! ゲスすぎて最高』って(笑)。ミドルだと黒尾鉄朗、月島蛍もいいですね」

――印象に残った名言は?

「名言というか、好きなシーンで......、ツッキー(月島蛍)がウシワカ(牛島若利)のスパイクをドシャットして、ガッツポーズするところです。決めたあと、回想シーンがあって『お前がバレーにはまる瞬間だ』(木兎光太郎のセリフ)って......ここ、本当にやばいです!」

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