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髙橋藍は、なぜSVリーグ参戦を決めたのか 「一番成長できる環境」と兄・塁の存在について語った (2ページ目)

  • 中西美雁●取材・文 text by Nakanishi Mikari

――SVリーグでは、外国人枠が1から2に増えることで、これまで以上に世界中のトップレベルの選手がたくさん日本でもプレーすることが予想されます。国内リーグのレベルの底上げも期待できますが、そのあたりも理由のひとつですか?

髙橋藍 そうですね。海外のトップ選手がたくさん来れば、日本人選手もさらにレベルアップしていくと思います。自分もそのトップ選手でありたいし、僕もイタリアリーグで3年プレーしてきて「かなり成長できたな」と実感しているので、それをSVリーグでもチームの勝利のために役立てたいです。

 それから、イタリアでプレーするなかで、日本に行きたい海外の選手がすごく多いことも感じていました。それでも(外国人枠が)1枠だからなかなか難しい......という側面もあったので、その枠がひとつ増えるだけでも、状況はかなり変わると思います。

【「ずっと尊敬している」兄・塁の存在】

――昨季のVリーグではお兄さんの塁選手が、セミファイナルとファイナルでサントリーのリリーフサーバーとして登場し、キラリと光る働きを見せました。決勝ではすごく劣勢の場面でいいサーブを入れて、相手を崩して塁選手自身がつなぎ、ブレイクにつなげましたね。ミックスゾーンで塁選手は、「高橋藍っていう化け物の弟がいますけど、お兄ちゃんも頑張ったよって胸を張って言えると思う」とコメントしていました。

髙橋 まずはチームが優勝したことが、本当にすごいと思います。あのファイナルの試合はネット配信で見ながら手に汗を握っていましたし、塁が出た場面は自分のこと以上にドキドキしたかもしれません(笑)。試合が終わったあとには、すぐ家族で連絡を取り合いました。

 僕もリリーフで出る場合があるんですけど、そこできちんと結果を出すのはなかなか難しい。そういう難しい役回りを、ファイナルという一番重要な場所で成し遂げたこと、本当に尊敬します。そこで結果を出してチームを勝利に導いたことで、塁の強さが証明できたことが僕もうれしい。刺激を受け受けましたし、僕もセリエAのプレーオフを戦う際に、あのプレーに励まされました。

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