パリ五輪出場に向け最終局面の女子バレー日本代表 主将・古賀紗理那、35歳のママさんセッターらがカギ (2ページ目)
特に中国は、まだパリ五輪出場を決めていないため、アジア圏における最大のライバルとなる。今回の勝利で日本は一気にポイント差を縮め、その後、中国がイタリアに敗れてポイントを失ったことにより、第3週を前に日本がランキングで上回った(日本が329.62ポイントで6位、中国が327.57ポイントで7位。以下、第2週終了後の6月3日時点)。
とはいえ、一瞬たりとも気の抜けない戦いは続く。福岡大会で日本が対戦する4カ国のうち、韓国(39位/99.22ポイント)とカナダ(10位/288.74ポイント)はまだ五輪の切符を手にしておらず、ランキング上でも日本より下位に位置しているため、絶対に落とすわけにはいかない。また、すでにパリ行きを決めているセルビア(8位/324.00ポイント)とアメリカ(5位/346.78ポイント/)との試合は、ポイント獲得の好機である。眞鍋政義監督も「福岡大会では満員のお客さんで選手たちを後押ししてほしい」と呼びかけた。
【35歳のベテランセッターが躍動】
出場権を手にするのが前提だが、2022年からスタートした現体制の女子日本代表が掲げる最大の目標は、やはりパリ五輪でのメダル獲得。そのためのチームづくりも大詰めを迎えようとしている。
キャプテンの古賀紗理那は、今回のネーションズリーグで初黒星を喫したポーランド戦を除き、いずれの試合も2桁得点をマーク。パリ五輪で金メダル候補筆頭のトルコ相手には、31得点の活躍で金星の立役者となった。
そのエース対角は、2023-24シーズンをイタリア・セリエAでプレーするなど海外で経験を積んだ石川真佑が主に務め、こちらも得点源に。また、同じアウトサイドヒッターの井上愛里沙も、中国戦では18得点を挙げて勝利に貢献した。石川と井上のどちらが古賀の対角を務めるかはひとつの焦点だが、戦況に応じてそれぞれを起用できることはプラスと捉えられるだろう。
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