女子バレー石川真佑がイタリアで気づいた世界との差「日本では経験できなかった」こととは (3ページ目)

  • 坂口功将●取材・文 text & photo by Sakaguchi Kosuke

――日本代表に合流するときには、どんな「石川真佑」になっていると思いますか?

「私が合流する時には、すでに合宿が始まっているはず。遅れて合流する分、やはり緊張もありますが、それ以上にしっかりと結果を出すために頑張りたい、という気持ちがあります。そのためには遠慮せずに、しっかりとコミュニケーションをとっていきたいです。バレーボールに対する姿勢や周りとの関わり方など、これまでと比べて少しでも成長したところを、多くの方々に感じてもらえるように取り組んでいきます」

――イタリア1年目のシーズンも佳境に入ります。代表活動も含めて、今後の意気込みを聞かせてください。

「もちろん今年最大の、最終の目標は『オリンピックでメダルを獲ること』です。その前に、出場の切符を獲るところからですが、ネーションズリーグで結果を出すことはオリンピック本番にもつながると思います。そこに向けて、気持ちづくりや準備をしっかりやっていかなければいけません。イタリアで経験してきたことを日本代表でも発揮できるように、今後の成長につなげられるように残りのシーズンを過ごしていこうと思います」

【プロフィール】
石川真佑(いしかわ・まゆ)

2000年5月14日生まれ、愛知県出身。イル・ビゾンテ・フィレンツェ所属。174㎝のアウトサイドヒッター。東レアローズ在籍時の2019年に、女子U20日本代表としてメキシコで開催された第20回U20世界選手権で優勝し、MVPを受賞。同年のアジア選手権(B代表)を経て、ワールドカップバレーでシニア代表デビューを果たす。以降、東京2020オリンピック、2022世界選手権ほか国際大会に出場。

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