「『ハイキュー!!』は勉強になる」と清水邦広。同じサウスポーの牛島若利に似ていると言われるが「彼はすごすぎます(笑)」 (2ページ目)

清水選手が挙げた、牛島を止めるための月島の駆け引き(c)古舘春一/集英社清水選手が挙げた、牛島を止めるための月島の駆け引き(c)古舘春一/集英社この記事に関連する写真を見る――選手にとって勉強になる部分があるとのことですが、具体的にはどんなことですか?

「日向が1年生選抜の強化合宿に忍び込んだ時に、練習には参加させてもらえなかったけど、ボール拾いをしながら他の選手たちのプレーを観察するところもそうですね。自分でやるだけでなく、しっかり"見る"ことの重要性がよくわかる。バレー部の学生でチームの主力ではない選手にとっても、どんな点を観察して自分のプレーに生かすのか、すごく参考になる場面だと思います。

 僕自身、これまでに大きなケガを何度も経験して、外からチームメイトを見ることも多かったですから。そういった時は悔しさ、焦る気持ちもありますが、プレーはできなくても成長につながるヒントを見つけることはできる。その大事さも教えてくれていますね」

――清水選手が気になるキャラクターはいますか?

「牛島は同じサウスポーですし、『似ている』と言われることもあるんですが......彼はすごすぎます(笑)。烏野との試合ではひとりで40点も取っている。僕も高校時代(福井工業大学附属福井高校)は得点をバンバン取りにいっていましたけど、そこまで得点した試合があったかは覚えていません」

――それくらい打数が多くなると疲れもかなり溜まりそうですね。

「僕の場合はスタミナには自信があったので、どれだけトスを上げられても大丈夫でした。朝から晩まで練習試合をして100、200本くらいスパイクを打っても、翌日も同じくらい打てていましたね。高校時代は疲れを感じることはなかったです」

――『ハイキュー‼』でも厳しい練習のシーンが描かれていますが、それを読むと当時を思い出しますか?

「思い出す部分もありますが、『ハイキュー‼』の選手たちのほうが効率がいい練習をしていますね。僕らが高校生だった頃は科学的なトレーニングもそこまで確立されていなかったですし、"根性"が重視された時代だったので、キツい練習をすればするほどうまくなる、という感じでしたから。僕も作中にあるような細かい技術の練習をできていたら、もっといい選手になれたかもしれませんね(笑)」

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