バレー髙橋藍のプレーに海外も衝撃、人気度も大幅UP。初五輪で得た収穫と今後の課題 (3ページ目)

  • 高井みわ●取材・文 text by Takai Miwa
  • photo by AFLO SPORTS

 一方の攻撃面では、バックアタックが効果的に決まっていたものの、カナダ戦の序盤のように前衛での攻撃には課題が残った印象がある。相手ブロックにマークされても、それをかいくぐって決めきれるような技術が必要になるだろう。また、サーブはターゲットを正確に狙うことができていたが、石川や好調時の西田のような流れを変えるビッグサーバーになるためには、パワーとキレがもう少しほしいところ。しかし、それだけ伸びしろがあるということに明るい未来を期待せざるを得ない。

 ともあれ、ほぼ全試合が地上波で放送されたオリンピックの効果は絶大だ。髙橋はプレーではもちろん、端整な顔立ちも相まって大きな注目を集めた。海外のファンも増え、インスタグラムのフォロワーはオリンピック期間中に数十万単位で増加し、8月9日現在で87.3万人までフォロワー数を伸ばしている。

 オリンピックは無観客試合になったが、9月12日に千葉県で開幕するアジア選手権は有観客となる予定(変更の可能性もあり)。もちろんどの大会も状況を見ての開催になるが、アジア選手権のあとには大学バレーの秋季リーグも控えている。同じく大学生で五輪メンバーに入った大塚達宣(早稲田大3年)との対決などを含め、今後の髙橋の活躍からしばらく目が離せなそうだ。

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