石川祐希はなぜイタリアにこだわるか。コミュ力UPで世界の一流選手へ (3ページ目)

  • 中西美雁●取材・文 text by Nakanishi Mikari
  • photo by Sakamoto Kiyoshi

 新型コロナウイルス感染拡大の影響を大きく受けた、イタリアでのプレーにこだわった石川。不安もある中で決断を下した理由は、「世界のトッププレーヤーになりたい」という揺るぎない目標があったからに他ならない。ミラノのピアッツア監督から「チームプレーヤー」として期待されていることに対しても、「攻守の要となって、もっとステップアップしていきたいです」と力強く述べた。

 新天地が決まった石川は、長い自粛期間を終えて、ようやくボール練習が始められたところだという。体育館を借り、直上トスや2人組でのパスなど、少人数でできることから感覚を取り戻している最中だ。

 開催が延期された東京五輪に向けて、「結果を出すための1年」とした日本のエースは、6シーズン目を迎えるイタリアでの戦いでさらなる進化を目指す。

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