2019.06.23

全日本で石井優希が攻守の要に成長。
中田監督も「昨季とは全然違う」

  • 中西美雁●文 text by Nakanishi Mikari
  • 坂本清●撮影 photo by Sakamoto Kiyoshi

 6月20日、バレーボールネーションズリーグの予選ラウンドが終了した。世界各国の都市を移動しながら、5週にわたって16チーム総当りで行なわれた予選で、全日本女子代表チームは7勝8敗の9位。6チームで争うファイナルラウンド(同ラウンドの開催国と、それを除く予選上位5カ国)には進出できなかった。

 ネーションズリーグは、男子の「ワールドリーグ」と女子の「ワールドグランプリ」を統合する形で2018年に新設された。代表シーズンの冒頭に開催される国際大会で、各国の動向を占う大会としてバレーファンの注目を集めている。

 今大会でファイナルラウンドに進めなかった全日本女子だが、久光製薬スプリングスのエース・石井優希の攻守にわたる活躍が光った。

全日本女子の軸となる選手に成長した石井 連続してスタメンで出場していた序盤は、大会のベストスコアラーランキングで選手全体のトップに立つことも。期間の長い大会での疲労が考慮されたこともあって、第4週の東京ラウンドから少し出番が減ったものの、予選ラウンド終了時の同ランキングで日本人トップの8位と健闘した。

 守備では、ベストディガー(スパイクレシーブ)ランキングで日本人2位の6位、ベストレシーバー(サーブレシーブ)ランキングでも日本人2位の8位(日本人トップは、ともにリベロの小幡真子)。これらの順位を見るだけでも、石井がチームの”攻守の要”になっていたことがわかる。

 2011年に19歳で全日本に初招集された石井は、中田久美監督が2017年に指揮を執るようになるまで、サーブレシーブを免除される”打ち屋”として起用されることもしばしばあった。得点能力が高く評価される一方で、サーブレシーブに入る場面では、相手に狙われてそこからリズムを崩す脆い一面もあった。

 しかし石井は守備の強化を怠らず、その成果が2017-18シーズンのVリーグ(現V.LEAGUE)で形になって表れる。そのシーズンも相手チームからサーブで狙われ続けたが、60.7%と高いレシーブ成功率で自身初のレシーブ賞を受賞。攻撃面でも久光製薬の優勝に大きく貢献してMVPに輝いた。