サオリン復調、紗理那は首位、
宮下遥は屈辱の涙。Vリーグ6強出揃う (5ページ目)
「動作解析ソフトを活用して、サーブが成功したときとミスした時の映像を見せてもらい、その差がはっきりとあったので、修正ができた。サーブは得意なプレーではなかったが、今は『どうやって相手を崩してやろうか』という自信になっている」
気になるのは全日本でもおなじみの柳田将洋だ。シーズン途中に故障で離脱し、1月28日の試合からピンチサーバーで復帰したが、まだ本調子にはほど遠い。本人に「ファイナル6に向けて」とコメントを求めると、「そうですね......まずは、ケガをしっかり治さないと。自分はまずそこからです」と複雑な表情を見せた。
ファイナル6の最後の1枠をめぐる戦いは最終週、最終日、最終戦までもつれ込んだ。争ったのは名門の堺とJT。ともにそれぞれのチームの顔であるゴッツこと石島雄介と越川優が、ビーチバレーへの転向を宣言していた。石島のほうは1月になってシーズン途中での退団が発表され、堺は新体制で残りの試合に臨んでいた。
最終日、先に試合を行なった堺は東レに敗れ、JTは最下位のFC東京にフルセットでも、勝ちさえすればファイナル6が決まるという状況となる。しかし、結果は痛恨のフルセット負け。最後は越川のバックアタックが無情にもシャットアウトを食らい、レギュラーシーズンの幕を閉じた。
優勝争いは連覇を狙う豊田合成か、清水らが復帰したパナソニックの逆襲か、それともミドルブロッカーの攻撃が多い特徴的なバレーをする東レか。昨季もファイナル3に残ったこの3チームが有力だが、ここにきて調子を上げているサントリーも見逃せない。
ファイナル6は、女子が2月12日(日)、男子が18日(土)にスタートする。今後は1試合、1セットが大きな意味を持つ。緊迫感が高まる中、どんな戦いが繰り広げられるか楽しみだ。
5 / 5