東京五輪で見たい!
春高バレーで輝いた、未来の日本代表候補5人 (4ページ目)
男子の注目選手でいうと、高校バレー3冠を成し遂げた駿台学園の村山豪(3年・192cm)の存在感は際立っていた。
ポジションはミドルブロッカー(センター)とオポジット(セッター対角。スーパーエースと呼ばれることも)を兼任する。試合中にポジションを変え、ミドルで入っていても、クイックだけでなくライトからのオープンなトスを打つこともできる。
アフリカ系のハーフで手足が長く、上半身、下半身ともがっちりしている。また、長身の選手にありがちな鈍さもなく、足下にきたボールを丁寧に処理する機敏さも兼ね備えている。
卒業後は早稲田大学に進学し、バレーを続ける予定だ。決勝後、東京五輪について聞かれた村山は、「まず高校バレー生活3年間をしっかりすることが先決だと思って、今日までそれは考えないようにしていました。明日からは分かりません(笑)」と煙に巻いた。
今大会で男子の最高到達点を誇ったのは、上越総合技術(新潟)のエース・新井雄大(3年・188cm)だ。最高3m50 cmに達する選手は、Vリーガーでもなかなかいない。ジャンプ力を生かして体を大きく反らせ、叩きつけるパワースパイクが魅力だ。
石川祐希の母校である強豪・星城(愛知)と1回戦で当たり、「石川2世」と言われる都築仁(3年・194cm)との打ち合いを制したが、優勝した駿台学園と2回戦で対戦して散った。卒業後は全日本のエース・清水邦広を輩出した東海大学に進学する。
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