イタリア行き直前の石川祐希
「バレーのスキルを2倍、3倍上げていく」
東京五輪のホープ、石川祐希インタビュー前編
昨年のワールドカップでNEXT4の一番手としてブレイクした石川祐希選手。最大の目標であったリオ五輪出場はならなかったが、すでに東京五輪に向け、再始動している。リオ五輪を現地視察し、今冬も一昨年に続き、イタリアプロリーグに挑戦することを発表した。
現在は秩父宮賜杯全日本バレーボール大学選手権(インカレ)に出場中で、所属する中央大学の3連覇に向けて奮闘中だ。その大会前に、敗退したリオ五輪世界最終予選や現地で見たリオ五輪のこと、そして、イタリア挑戦を含めた将来の展望について聞いた。
中央大学の体育館でインタビューに応じてくれた石川祐希
――まずは秋季リーグ優勝おめでとうございます。
石川祐希(以下、石川) ありがとうございます。
――中央大学は石川選手が不在だった東海大学戦で、唯一ストレート負けを喫しました。
石川 勝ってほしかったですけど、アジアカップに参加したために、(主力で)オポジットの大竹壱青(※)もなかなか練習に参加できていなかったですし、そのあたりはしょうがない部分があります。自分が今季唯一対戦してないのは(強豪校では)東海大だけ。(ビデオなどで)見たイメージとやるイメージはやっぱり違うので、インカレの時にしっかり対応できるようにしたいと思います。
※バルセロナ五輪代表・大竹秀之氏の長男。姉はデンソーの大竹里歩。2015年全日本に初選出された
――10月に行った韓国遠征についてお聞きします。単独の大学チームで海外遠征というのはめずらしいですよね。
石川 大学のチームとして海外に行くのは初めてでした。全日本とは違った形で行けたのは新鮮でしたね。韓国の大学リーグで3位、4位くらいのチームとやらせていただいたんですけど、9月がシーズン終わりで、ドラフトにかかった選手はもうプロリーグに出ているみたいで、メンバーが揃っていなかった。それでもセットを落とさずに勝つことができたのは大きな収穫だと思いますし、日本と違って、どんなところからでも思いっきり打ってくるというバレーでしたが、それに対応できていたので、その辺はよかったなと思います。
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