柳田将洋がVリーグでリベンジ宣言「そして、海外にも出ていくべき」 (4ページ目)

  • 中西美雁●文 text by Nakanishi Mikari  大森 大●写真 photo by Ohmori Dai


──海外という言葉が出たところで、石川祐希選手の話を。今季、再度イタリア・セリエAに挑戦することが発表されました。OQTの会見で、ご自分も海外でプレーすることに興味があるとおっしゃっていました。いろいろ思うところはありますか?

「彼が(イタリアへ)行くということ自体は全然すごいとは思わなかった」

──えっ、そうなんですか?

「はい。彼だったら全然、ふつうにイタリアでできると思うから。むしろ、ふつうにやってほしいくらいの気持ちです、こっちからしたら。海外に行くことが"いいこと"だとするなら、彼が今少し先を走っている状況で、彼だけにそうやって期待背負わせるのは......。

 自分たちもどんどんハングリー精神で、海外へ出て行くべき。指導法であったり、持ち帰れる部分はたくさんあると思うので。海外と国内、両方でやっていけるのは、重要な財産になると思います。別に僕が行くと決まったわけじゃないですけどね」

──何かと比較されるバスケットボールのBリーグの開幕戦をご覧になっていたようですが、どんな感想を持ちましたか?

「テレビで見ていました。これまでは、バスケ自体は好きだったんですけど、正直日本のバスケのリーグはあまり見る機会はありませんでした。バレーボールとシーズンもかぶっていますし、テレビであまり放映されませんし。だから、プロ化ということで大々的に放送されるのを楽しみにしていました。知っている選手もいますし。ああやって、競技がひとつ大きくなろうとしていることは、とても大事だと思います。ファンの方の獲得などで、スポーツそのものの価値を上げていくところは、バレー界も見習わなければならないと思います」

──バレーボールのスーパーリーグ構想についてはどう考えていますか?

「僕も逆にどうなんだろうと知りたいくらいです。全貌がわからないので。さっきも言ったようにバレーボール界も大きくしたいというのがあると思うんですけど、僕らは企業に所属して、スポーツに取り組んでいる。そこをどうカバーしつつ、アプローチをかけていくのか。難しいですね」

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