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【男子バレー】東京五輪に向けスタートした全日本に光は見えたか (2ページ目)

  • 中西美雁●文 text by Nakanishi Mikari  坂本 清●写真 photo by Sakamoto Kiyoshi

 次世代オポジットとして期待されている高橋のスパイクは、それほど悪くはなかったが、やや球威に欠けて軽かった。また、20点以降の勝負どころで立て続けにシャットアウトを食らったりもした。まだまだ、多くの経験を積む必要があると感じた。

「ただ、自分の力不足です。もっと練習します」(高橋)

 一方、清水は今大会について、以下のように話した。

「今は東京は考えていない。他のメンバーはともかく、今の自分は東京ではなく、今年度の全日本男子(の活動)がまだあるので、期待をしてくださった方々に少しでも恩返しできるように、何かを得られるような試合をしたい。その後のことは終わった後に考えます」
 
 オポジットは国内Vリーグで、清水に代わる選手はいない。不調に陥った清水を下げられなかったことはOQTの敗因のひとつでもある。それだけに南部監督が身長2mで、体格もよく、動ける高橋に期待するのもわかるが、少しケガが多すぎるのが気になる。

 セッターはOQTと変わらず、深津英臣(26)と関田誠大(22)。2人ともOQTとは違って余裕を持ったトス回しをしていた。ただし、深津180cmと関田177cmを併用するのは疑問が残る。海外チームの中では平均身長の低い韓国チームでも、関田の上からどんどんスパイクを打ち込んできた。しかも、2人とも同じパナソニックに所属し、リーグでも2人同時にメインになることはあり得ない。どちらかひとりは東京五輪まで残すとしても、もうひとりは身長の高いセッターを入れるべきだろう。

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