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ボディアップした坂口佳穂。ビーチバレー開幕戦は手応え十分 (2ページ目)

  • 小崎仁久●文 text by Kosaki Yoshihisa
  • スエイシナオヨシ●撮影 photo by Sueishi Naoyoshi

「(試合では)ひとつひとつ、丁寧なプレーを心掛けました。結果、本当に勝ててよかったです。サーブなどのミスが多く、試合の流れが(一時)相手に傾いてしまうという悪い面もありましたけど、(結果が出たことは)よかったと思います」

 オフシーズンにやってきたことを実践し、それが結果としてつながった。坂口はそれが「素直にうれしい」と言った。

 坂口&鈴木ペアを指導する瀬戸山正二コーチも、その戦いぶりについては苦言を呈したものの、今季初戦で結果を出したことは、よしとした。

「最終日(決勝トーナメント)に残れるだけのトレーニングをしてきた。そういう意味では、当たり前の結果。まあ、この試合は及第点」

 迎えた大会2日目。初日とは天候が一転し、時折風速20mを超える突風が吹き荒れた。ビーチバレーボールでは、ボールが風の影響を直接受けるため、非常に過酷なコンディションになった。

 そうした条件の中で求められるのは、風を読む力、そして風の中でも安定したプレーができる技術である。つまり、経験がモノを言うスキルがあるかどうかが勝敗を左右する。その分、ビーチ経験の浅い坂口&鈴木ペアにとっては、厳しい試合となった。第1セットは、11-21。強風にも惑わされて、簡単に奪われてしまった。

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