2014.08.20

【女子バレー】眞鍋ジャパンの新戦術はポジションレス

  • 中西美雁●文 photo&text by Nakanishi Mikari

 8月19日に行なわれたワールドグランプリファイナル東京大会の前日記者会見で、眞鍋ジャパンが春から取り組んできた最新戦術の名称が「Hybrid6」と発表された。

記者会見で新戦術を発表する眞鍋政義全日本女子監督 昨年11月に開催されたグランドチャンピオンズカップで、お披露目された戦術MB1。その名の通り、従来コートの中に2人いた(後衛ではリベロと変わることがほとんどだが)MB(ミドルブロッカー)を1人に減らし、攻撃力を増やすというものだった。疑り深い筆者は、眞鍋政義監督特有のサービス精神から来る、メディアやファン向けの話題作りの一つなのではと一歩引いて見ていたのだが、そうではなかった。彼は本気のようだった。

「シンプルな話ですよ。過去数年間のデータを分析してみたら、MBの攻撃力が他のポジションよりも低いことがわかったのです。だから、MBのところに他のアタッカーを入れようと。それだけです」

 MB1を採用した理由についてこう述べていた眞鍋監督だったが、グラチャン5戦と、その前のアメリカとの練習試合25セットを分析すると、確かにMBを2人入れた時よりも得点が増えていた。一方、ブロックの面でも、ロンドン五輪の時と比べて遜色はなかった。このことが、眞鍋監督が新路線を推し進める後押しになった。

 2014バージョンの新戦術はMB1をさらに進化させたもの。すでに5月に行なわれた全日本始動会見で、今年も新戦術が用意されており、今大会でそれを発表するとの予告があった。