【女子バレー】竹下佳江が語る「銅メダルまでの道のりと現在」 (4ページ目)

  • 中西美雁●取材・文 text by Nakanishi Mikari
  • photo by Seki Megumi

――長期休養を発表されていますが。

竹下 今シーズンは休養すると発表させていただき、しばらくゆっくりしながら、どうしていこうかというのをしっかり考えて、次の道に進みたいなと思います。いろいろな意味で選択肢は広がりますし、リスクもありますけど、自分がどうしたいのかをしっかり考えたいですし、ちょっとゆっくりしたいですね。これまでは休んだ、休んだと言っても、休んでいないので。オリンピック中も怪我してたこともありましたし、本当にオリンピックに賭けてきたので、とにかく一度間を空けて、という結論に至ったんです。一度テレビでリーグの試合をちょっと見ましたけど、なかなか自分の家でみんながリーグ戦をやってる姿を見ることはないので、不思議な感覚ではあります。今は自分の生活に慣れるのに必死で、みんながやってる試合に何かを言う余裕もないほどです。

――眞鍋監督には『復帰したらまた代表に挑戦して欲しい』と言われています。

竹下 また代表に、と言ってもらえるのはすごく幸せなことだと思います。

――ご結婚されたのも大きいのでしょうか。

竹下 そんなに。周囲はみんなそういう目で見るじゃないですか。でも自分の中ではそんなに変わったというのはない。旦那のために何かしなくちゃならないと背伸びすることもない。やれることを自然にやっているだけです。もうちょっとやった方がいいのかも知れませんけど(笑)。

――他の選手とメールだったり電話だったり、やりとりはしてるんですか?

竹下 しますね。普段から連絡をとる人はとっています。やっぱりリーグに入るとみんな敵になっちゃうので、いつもだったらなかなか連絡できないんですが、今はフリーなので、気兼ねなく連絡とれて、そこはいいですね。

――他競技の選手とも?

竹下 結構人見知りだし、群れるタイプじゃないので、(伊調)馨ちゃんとか、澤(穂希)さんとかくらいしかないです。個人競技では『そんなの気にしなくていいじゃん』というのを、バレーのような団体競技は気にしないといけないというのがわかったりして、おもしろいですね。大友愛とも『ちょっと違うよね』ということ話をしたのですが、たぶん向こうは向こうで、私たちのことがおかしかったりするんでしょうし。澤さんとは同年代ですし、いろんな話をします。普通に競技の話も多少しますが、プライベートのことの方が多いですね。でも私たちはあまり女子女子してないです。おっさんぽいです(笑)。気を遣わなくていいし、自然でいられるので楽しいんです。二人ともすごく代表を長くやっているし、チームの中心にいたし、似ているのですね。ざっくりしています(笑)。

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