日本のテニスコートに帰ってきた大坂なおみ。「テニスに関して、間違った方向にいっているとは思わない」 (3ページ目)

  • 神 仁司●文・写真 text&photo Ko Hitoshi

2回戦で問われる現在の実力

 正直、試合時間が短かったため1回戦で大坂のテニスがいい状態なのかどうか、見極めることはできなかった。2回戦では、第5シードのベアトリース・ハダード・マイア(16位、ブラジル)と対戦する。2015年WTAオスプレイ大会の予選で1度だけ対戦して、大坂が勝っている。

 今季ハダード・マイアは、WTAノッティンガム大会とWTAバーミンガム大会で優勝し、さらにグランドスラムに次ぐグレードのWTA1000トロント大会で準優勝を果たした。2022年は62位からスタートしたが、シーズン後半になってランキングを急上昇させている。

「私も彼女(ハダード・マイア)もそれぞれ成長していると思います。今のところ彼女がいい形で試合をしているのは知っています。とても楽しみな試合になると思います」

 今季、WTA1000マイアミ大会での準優勝しか大きな結果を残せていない大坂にとって、ハダード・マイアはかなりの強敵だ。

 もちろんプロテニスプレーヤーを続けていれば、いいことばかりではなく、誰だって山あり谷ありだ。再び大坂が上昇カーブを描くきっかけをつかめるのか、2回戦は、大坂の現在の実力が問われるだろう。

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