花の都パリに美女降臨。全仏OPを彩った「ファンタスティック・フォー」 (2ページ目)

  • 内田暁●取材・文 text by Uchida Akatsuki
  • photo by AFLO

ウージニー・ブシャール(カナダ/Eugenie Bouchard)
1994年2月25日生まれ(26歳)身長178cm

 ポスト・シャラポワ......。18歳でウインブルドンJr.を制した時から、彼女にはそのような肩書きがついてまわった。

 艶やかなブロンドの長髪に、整った顔の造作。意志の強そうな瞳はたしかに、かのマリア・シャラポワを彷彿させる。また、周囲の声に対して「私は私。シャラポワは関係ない」と毅然と言い放つ姿もまた、長年テニス界を牽引したスーパースターと似た魅力だ。

 戦績より先にルックスで注視を集めたブシャールだが、話題先行だとの声を封じるように、次々と結果も残していく。2014年1月には全豪オープンでベスト4入り。"ジーニー・アーミー"と呼ばれる親衛隊的ファンも登場し、ますます名声は高まった。

 さらには同年の全仏オープンでもベスト4に勝ち進むと、ウインブルドンでは決勝へ。同年末には世界ランキングも5位に達し、実も花も備えたスター選手となった。

 ところが翌年、全米オープンのトレーナールームで転倒して脳震盪を起こし、それを「大会主催者のせいだ」と訴えて裁判を起こした頃から、風向きが怪しくなる。グランドスラムでも初戦敗退が続き、この2年ほどはランキングも100位前後まで下降した。

 それでも、『スポーツ・イラストレイテッド水着増刊』で誇らしげにモデルを務め、ツイッターで交流したファンとサプライズデートをするなど、あいかわらず話題を振りまいている。最近は、NFLのイケメンQBメイソン・ルドルフ(ピッツバーグ・スティーラーズ)との熱愛が報じられるなど、やはり世間の耳目を集めるスターだ。

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