会ったばかりの急造ペアが、全豪男子ダブルスで日本初のベスト4進出 (2ページ目)

  • 神 仁司●文・写真 text & photo by Ko Hitoshi


 今回のダブルスは、マクラクランがATPのサイトに全豪でのパートナーを探していると書き込んだところ、ストルフがメッセージを送ってきてくれたことによって実現し、メルボルンで初対面して新造チームが誕生した。

 準決勝でも見られたように、ストルフの時速200kmを超えるサーブや強力なリターンによって、相手に甘い返球をさせ、ネットプレーが得意なマクラクランがボレーで仕留める戦術が見事にかみ合い、快進撃の原動力になっている。

 また、たとえミスをしても、感情を表に出さず次のポイントに向けて全力を注ぐストルフの安定したメンタルが、マクラクランとのコンビネーションをさらに良くさせた。

 1回戦では、初めてグランドスラムでプレーできる嬉しさと初勝利が欲しいという緊張があったマクラクランだが、2回戦では、2016年のローランギャロス(全仏オープン)ダブルス優勝ペアで、第9シードのフェリシアーノ・ロペス/マルク・ロペス組からフルセットの逆転勝ち。まさに一戦一戦強くなりながら、準々決勝での第1シード撃破につなげていった。

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