2017.08.24

松岡修造が斬る全米オープン。
杉田に期待も優勝争いは「この4人」

  • 神 仁司●文・写真 text & photo by Hitoshi Ko

「圭の欠場は残念だが、全米オープンは見どころいっぱい」と松岡修造氏  シーズン最後のグランドスラムであるUS(全米)オープンテニス(8月28日~9月10日、アメリカ・ニューヨーク)の開幕が近づいてきた。夏の終わりを告げるテニス4大メジャーの最終戦......WOWOWの解説者を務める松岡修造氏(以下、敬称略)が真っ先に思い浮かべるのは、あの名プレーヤーだ。

「ジミー・コナーズなんですよ」
 
 松岡が19歳で、USオープンの予選に初挑戦した時、当時彼を指導していたボブ・ブレットコーチが、コナーズとの練習試合をセッティングしてくれた。

 コナーズは、グランドスラム8勝の元世界ナンバーワン。闘志むき出しのプレーと「Come on!」と叫びながらつくる派手なガッツポーズでファンを熱狂させ、"闘将"と呼ばれた。USオープンでは5回優勝してニューヨーカーを虜にし、まさに1970年代から80年代にかけてアメリカテニスを象徴する選手だった。

 練習はグランドスタンド(USオープンで3番目に大きなショーコートだったが、2016年に役目を終え、現在は新しいグランドスタンドが完成している)で行なわれたが、その練習試合で松岡は0-6で敗れた。プロ駆け出しの若い松岡にとって、コナーズのテニスに打ち込む姿勢は、プロとしての洗礼を受けたような大きなインパクトとなった。

「それがあまりにも強烈で、彼は一切手を抜かなかった。コナーズさんからテニスの厳しさと、『どんな時でも100%で』ということを教えてもらった」