錦織圭も下位選手の餌食に。次戦マイアミは「全仏」に向けて正念場だ (4ページ目)

  • 内田暁●取材・文 text by Uchida Akatsuki
  • photo by AFLO

 もっとも、このような状況に面しているのは、マリーやジョコビッチも同様だ。

「この2〜3年、彼らがどれだけのことをやってきたかを選手もよく知っている。神でもないので(勝利が)続くわけもなく、これが普通なのかなと思うし、いずれまた強く戻ってくると思う」

 上位2選手の現状を分析し、未来を予測する言葉は、自らに向けているようでもあった。

 当の錦織は今の自身の状態を「今大会はすごく調子がよかった」と言い、その好調をすべての試合で出せなかったことを悔いた。

「その点を直し、次のマイアミ(マスターズ)でがんばりたい」

 インディアンウェルズの戦いを終え、彼は次の大会に目を向ける。昨年は準々決勝で5本のマッチポイントをしのぎ、最終的に準優勝したマイアミで、彼はふたたび勝負強さを取り戻せるか?

 当面の目標である、5月の全仏オープンをランキング4位以上で迎えるためにも、ここが正念場だ。

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