錦織圭、ついにフェデラーと4大大会で初対決。どちらにとっても試金石

  • 神 仁司●文・写真 text & photo by Ko Hitoshi

 ついに錦織圭とロジャー・フェデラーのグランドスラムでの初対決が実現する。

 オーストラリアンオープン(全豪テニス)3回戦で、第5シードの錦織(ATPランキング5位、1月16日付け、以下同)は、予選から勝ち上がったルカシュ・ラツコ(122位、スロバキア)を6-4、6-4、6-4で破り、メルボルンで6年連続の4回戦進出を決めた。

3回戦を快勝。試合を経るごとに調子を上げている錦織圭3回戦を快勝。試合を経るごとに調子を上げている錦織圭
 錦織はまったく危なげない試合運びだった。ファーストサーブのポイント獲得率は83%に達し、得意のフォアハンドストロークのウィナー27本を含むトータル46本のウィナーを打ち込んだ。

「今日はサーブがよかったので、自信を持って、よりリラックスしてリターンゲームに臨めた。サーブを好調に保つことは、試合を有利に進めるキーになる」

 4回戦では第17シードのフェデラー(17位、スイス)と対戦する。対戦成績は錦織の2勝4敗だが、グランドスラムでの対決は初めてとなる。

 振り返ると、錦織がグランドスラムデビューを果たした2008年ウインブルドンで、1回戦を突破すれば、フェデラーと当たるはずだったが、錦織が途中棄権負けで実現せず。これがグランドスラムでは対戦がなかなか実現しない不思議な巡り合わせの始まりだった。

 記憶に新しいところでは、2014年US(全米)オープン。錦織がグランドスラムで初の決勝進出を果たしたが、この時は逆にフェデラーが、準決勝で当時は格下のマリン・チリッチに敗れてしまい、またもやお預けとなったのだった。

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