もう錦織のワンマンチームじゃない。デビスカップ上位進出を狙う日本 (2ページ目)
3月のWG1回戦・イギリスとの試合で、日本チームが錦織だけに頼っているところがあると語ったのは、ダニエルだった。
「特にイギリス戦の時は、相手が(アンディ・)マリー(2位)たちだったので、やっぱりさすがに勝つのはタフだと思っていたし、あそこは錦織選手に頼らないといけなかった。今回は錦織選手がいなくても、僕たちで勝てるチャンスがある相手。とにかく勝ててよかった」
自らの勝利によって、ダニエルは日本代表チームの中で存在感をアピールでき、大きな一歩になったと胸を張った。
さらに第2試合は、西岡がイリヤ・マルチェンコ(50位)を6-4、5-7、6-4、7-5で勝利し、デビスカップのシングルス初出場で初勝利を挙げた。
「今までは正直、錦織選手の(シングルスの)2勝を前提とした勝ち方であったと思う。(今回は)錦織選手をこうやって温存することができた。チームとしてまた強くなったと思います」
26歳の錦織を使わずに、23歳のダニエルと20歳の西岡をシングルスに起用したデビスカップ日本代表の植田実監督の采配は的中した。日本は初日を2勝で終え、最高のスタートを切った。
「2-0狙いでいくんですけど、もちろん0-2も覚悟していた。若い2人が僕らの想像をも超えた力を発揮する可能性を優先しました。たぶん錦織も、それに賭けていくことが必要だと、きっと思っていたと思う」
2日目のダブルスでは、錦織が杉田祐一(98位)と初めてのペアを組んだが、スタコフスキ/アルテム・スミルノフ(321位)組を6-3、6-0、6-3で破り、日本は最終日を待たずにWGプレーオフで初めて3連勝でチームの勝利を手にした。
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