2015.11.13

錦織圭、ツアーファイナルズでフェデラーと今季初対戦はあるか!?

  • 内田暁●取材・文 text by Uchida Akatsuki   photo by AFLO

 ベンツやフェリーでの個別送迎に、選手一人ひとりに用意された煌(きら)びやかなロッカールーム。そして、1試合勝つごとに手に入る2000万円近くの賞金......。

 昨年、錦織圭が出場した「ATPツアーファイナルズ」は、試合結果や内容もさることながら、その豪華さが散々メディアを賑わせた。報じる側は「なぜ、こんなにお金があるのか?」と、さまざまな憶測を巡らせたが、ATP(男子プロテニス協会)の広報の回答は、大会そのものの本質を簡潔に言い表す。

2度目のツアーファイナルズに挑む錦織圭「この大会に集う8人は、それだけの厚遇に値する選手だからだ」

 多くの犠牲を払いながら自分を律し、11ヶ月に及ぶ長いシーズンを戦い切り、8位以内でゴールテープを切った選手たち――。試合で勝つのみならず、サイン会やエキシビションなど会場内外でのイベントもこなし、ファンサービスと競技の人気向上に貢献してきた"テニス界の顔"。それら8人の真のエリートたちが一堂に会し、雌雄を決するのが、11月15日からロンドンで開催される「ATPツアーファイナルズ」だ。だからこそこの大会は、他のどのトーナメントよりも選手を大切に扱い、プロモーションや大会運営にも力を注いでいるのだという。

 そのシーズン最終戦の場に、錦織は2年連続で戻ってきた。25歳10ヶ月の錦織は、8人のなかで最年少。また、昨年は錦織も含めて3人のニューフェイスがツアーファイナルズデビューを果たしたが、今年、その晴れの舞台に戻って来られたのは、錦織ただひとり。開幕当初からひとつの目標に掲げていた"選ばれし者の大会"で、今年も彼はシーズン最後の戦いを迎える。