【今日は何の日?】伊達公子が全豪オープンでベスト4進出

  • スポルティーバ●文 text by Sportiva
  • photo by AP/AFLO

ライジングショットを武器に世界の強豪を次々と破った伊達公子ライジングショットを武器に世界の強豪を次々と破った伊達公子【1994年1月25日】
沢松和子以来21年ぶりの快挙達成

 この年の全豪オープン前に行なわれたニュー・サウスウェールズ・オープンで海外ツアー初優勝を飾った伊達公子(当時23歳)は、世界ランキング9位となり、日本人女子選手として初のトップ10入り。全豪はシード選手として挑むことになった。

 初戦のキャシー・リナルディから4回戦のジンジャー・ヘルゲソンまですべてストレート勝ちするなど圧倒的な強さでベスト8に進出した伊達は、準々決勝で世界ランキング4位のコンチータ・マルチネスと対戦。40度近い猛暑の中、試合はフルセットまでもつれ込んだが、「ボールに体が反応してくれた」と消耗戦を制し、自身初となる4大大会(全豪、全仏、全英、全米)ベスト4に進出を決める。全豪でのベスト4は、1973年の沢松和子以来21年ぶりの快挙だった。

 しかし、準決勝では世界ランキングの1位のシュテフィ・グラフに3-6、3-6のストレート負け。それでも世界に「伊達強し」の強烈な印象を与えた。その後も95年の全仏、96年の全英でベスト4に進出。ランキングも最高4位まで上り詰めた。

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