日本代表「ポスト福岡堅樹」は誰? 大畑大介に聞いた、次のエース候補は... (4ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenji

「『リーグワンの成功なくして、日本のラグビーの成功はない』です。リーグワンは日本のラグビーが世界に影響を与えるようなリーグになることを目指しているので、各チームも自分たちのカラーを出しながら同じ方向を向いてほしいですね。僕も情報発信することが仕事なので、ラグビーが好きな人、神戸を応援したいなと思う人の架け橋になっていければいいなと」

---- どんなことを情報発信していきたいですか?

「ラグビーはいろんなポジションがあるから、『ほかの競技なら試合に出られなくても、ラグビーなら試合に出られる』というのがひとつのウリです。しかし、神戸のあるラグビースクールは小学校3年生だけで50人いて、試合に出られないような子もいます。

 なので、神戸というチームと連携しながら子どもたちの大会や試合を増やして、ラグビーのよさをもっと表現していければいいかな。ラグビーを続けていく子どもを増やしていくこと、競技を続けていく環境を増やしていくことが大事。僕しかできないこともある」

 現役時代、ピッチを駆け回ってトライを量産していた大畑氏は今、日本ラグビーのためにグラウンドの外を駆け回っている。その歩みが止まることはない。

【profile】
大畑大介(おおはた・だいすけ)
1975年11月11日生まれ、大阪府大阪市出身。1998年に京都産業大から神戸製鋼に入社。主にWTBやCTBでプレーし、日本代表でも長く主軸として活躍する。圧倒的なスピードを生かしてトライを量産し、日本代表58キャップで69トライを記録。2011年に現役を引退し、現在はコベルコ神戸スティーラーズのアンバサダーを務めるなど、ラグビーの振興普及の活動を続けている。

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