日本代表の異色ラガーマンに家はなし。全国でステップ対決を実施中 (5ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenji


 2018年7月にチャレンジを始めて、1年半あまりで約500人の選手と対戦したという。林は「いろんなレベルの人たちとやることで、自分のプレーの幅も広がりました」と胸を張る。さらにステップの魅力を広めるべく、「林大成7'sRUGBY」というYouTubeチャンネルも開設してスキルを解説している。

 3月のバンクーバー大会では、参加した他チームの選手から新型コロナウイルスの陽性反応が出たため、林も含めた日本代表選手たちは帰国後の2週間、自主的に隔離生活を送っていたという。そんななか、3月24日に東京五輪の1年延期が発表された。

 この発表について感想を聞くと、林は東京五輪の延期を前向きに捉えていた。

「延期されることは薄々わかっていましたが、自分としては試合でアピールできずに本番を迎えるのが嫌でしたし、自分の成長を(この1年間で)より加速できるので『よっしゃー!!』と思いましたね」

 ただ、セブンズにラグビー人生のすべてをかけている林にとって、東京五輪がゴールではない。

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