エディーが指摘。日本が8強へ必要なのは「パフォーマンスの一貫性」 (2ページ目)

  • text&photo by Tokuhara Kai

──次に日本代表についてお聞きします。外から見て、エディーさんが率いていた頃のチームからどのように進化していると感じますか? 現在の日本代表のストロングポイントなどもエディーさんなりの視点で挙げてください。

 私が指揮していた頃はかなり組織を重視したシステマチックなチームでしたが、現在の日本代表は当時とはまた異なる特性を持ったチームに仕上がっているのではないでしょうか。象徴的なところで言うと、最終ラインからのキックの応酬などが増えるオープンな展開、私はそれを"混沌としたゲーム"と呼んでいますが、それにもしっかり対処できるユーティリティー性の高いチームになったと感じています。しかしながらワールドカップを勝ち抜いていくためにはさらなるフィジカル強化とディフェンス面の改善が求められるでしょう。さきほど話したカオティックな試合展開というのはそれだけスペースも生まれやすいので、そこをきちんとフォローできる守備や1on1のタックルの精度を高めていかなければなりません。

──前回大会、日本代表はあれだけの戦いを見せながら予選プールを突破することができませんでした。それだけワールドカップはレベルが高く、勝ち抜くことが困難な大会だと思いますが、日本代表がその壁を破り、目標に掲げるベスト8に進出するためにはどのような戦いが必要ですか?

 何よりパフォーマンスの一貫性ではないでしょうか。日本と同じ予選プールAにはロシア、アイルランド、サモア、スコットランドが入っていますが、気を抜ける相手は1つもありません。とくにアイルランドは今最も強いチームの1つと言えます。試合を重ねながら負傷者もそれなりに出るでしょうし、それぞれの試合でいかにレベルを落とさず高いパフォーマンスを維持できるかがポイントになってくるでしょう。開催国として決勝トーナメントに進出しなければいけないというプレッシャーものしかかってくると思いますので、選手たちには強いメンタリティーを持って試合に臨んでほしいですね。

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