2019.09.27

松島幸太朗のカウンター発動なるか。
日本は優勝候補から大金星を狙う

  • 斉藤健仁●取材・文 text by Saito Kenji
  • photo by Jiji Photo

 9月28日、いよいよ「ブレイブ・ブロッサムズ(勇敢な桜の戦士たち)」が大一番を迎える。

 ラグビーワールドカップ開幕戦で日本代表(世界ランキング9位)はロシア代表を30-10で下し、好スタートを切った。そして予選プール2戦目では、開幕前まで世界ランキング1位だった優勝候補の一角、アイルランド代表(同2位)にチャレンジする。

先発メンバーに戻ってきたアマナキ・レレィ・マフィ 試合の2日前、両チームのメンバーが発表され、日本代表はキャプテンのFL(フランカー)リーチ マイケル(東芝)が控えに回ることになった。ゲームキャプテンは7月のフィジー代表戦と同様に、「ラピース」ことFLピーター・ラブスカフニ(クボタ)が務める。

 ラピースはロシア代表戦で、試合の流れを大きく左右するトライとジャッカルを決めた。また、ボールキャリアで目立っていたNo.8(ナンバーエイト)姫野和樹(トヨタ自動車)がFLにまわり、No.8にはケガから復帰したアマナキ・レレィ・マフィ(NTTコミュニケーションズ)が入った。

 リーチがワールドカップで控えに回ったのは、出場3大会目で初めてのこと。その理由にジェイミー・ジョセフHC(ヘッドコーチ)は、「開幕戦のラピースと姫野の出来がよかったこと。また、目標達成するためには経験値の高い、インパクトのあるリザーブが必要だったこと」と語っている。中盤から終盤にかけて、リーチに試合の流れを決めるようなプレーを期待してのことだった。

 リーチは大会前、「最近は言葉ばっかりで、身体を張っていない」と、キャプテンとして自戒の意味を込めて話していた。開幕戦の出来は、本人が一番わかっているのだろう。リザーブからチームにいい影響を与えて、再び、先発の座に返り咲きたい。

 そしてもうひとつ、先発メンバーでサプライズだったのは、バックスリー(WTB/ウイングとFB/フルバックの総称)の組み合わせだ。

 開幕戦でハットトリックを達成したWTB松島幸太朗(サントリー)は、もちろん今回も先発。ただ一方で、FBだったウィリアム・トゥポウ(コカ・コーラ)をWTBに変更し、FBには8月のアメリカ代表戦以来の山中亮平(神戸製鋼)を起用した。