日本代表におすすめ。ラグビーW杯に間に合うふたりの外国人選手 (2ページ目)

  • 斉藤健仁●取材・文・撮影 text & photo by Saito Kenji

 まずは、3月からひと足早くサンウルブズに合流し、トライを挙げるなど活躍を見せているハッティングから紹介したい。スーパーラグビーのライオンズやブルズ(ともに南アフリカ)で活躍し、2015年からクボタスピアーズに加入した。そこで3シーズンプレーしたのち、昨シーズンから神戸製鋼コベルコスティーラーズに移籍。プレーオフ決勝でもトライを挙げ、15シーズンぶりの優勝にも貢献している。

 ハッティングの魅力は、なんと言っても201cmの身長である。日本代表候補で一番背が高い。日本代表は、ワールドカップの1次リーグでアイルランドやスコットランドといったセットプレーの強いチームと対戦するので、ラインアウトやキックオフなどでの空中戦で大きな武器となるだろう。

 また、ハッティングは身長の割に足も速く、両サイドでトライを取りにいくFLのポジションでもプレー可能だ。試合中のケガ人などのアクシデントを考慮すると、LOとFLの両方でプレーできる点はジョセフHCの好みである。近年は「3年居住」のルール適用がより厳格になってきたが、7月のPNC(パシフィック・ネーションズ・カップ)では桜のジャージー姿が見られるはずだ。

 そして、もうひとりのラピース。本人も「ラブスカフニ」という名字の発音が難しいため、この愛称を好んでいる。2012年からチーターズやブルズ(ともに南アフリカ)で5シーズンプレーし、クボタでプレーするために2016年に来日した。

 2年前にジョセフHCから「日本代表になる可能性がある」ことを知らされ、そこからワールドカップ出場を視野に入れたという。昨シーズンのサンウルブズではチーム内の「ベストFW」にも選ばれた。運動量が豊富で、タックルも強く、頼りになる選手だ。

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